堀内采配

今日は東京ドームに行ってきました。
とことん野球話なので興味の無い人には、本当につまらない内容だと思われます。


堀内監督はダメだダメだといい続け、堀内が監督のうちは野球を見るつもりはない、というところまで来ていましたが、結局は根っからのG党。
チケットが手に入れば見に行ってしまうものなのです。

そんなわけで、東京ドームまで巨人−広島戦を見に行ってきました。
試合の結果も重要なのですが、満足できる内容を見せてもらえればG党としては大満足なのです。
だが、負けた上で内容が最悪だった場合には、大声で叫ばないとやっていられないわけなんです。


最近野球を見ていなかったんですが、堀内采配があそこまで酷かったとは思いもしませんでした。
そう感じた例を挙げてみます。


7回裏(G1−2C)ノーアウトランナー1塁
この場面でバッターボックスにピッチャーの上原が出るところで代打川中。
結果、打順は

1 清水
2 鈴木
3 ニ岡
4 小久保
5 阿部
6 仁志
7 江藤
8 矢野
9 川中

になったわけです。
この後凡打が続き、結局は無得点。

ここで。堀内監督は2番センター鈴木に代えリリーフの久保を、代打の川中をそのままセンターへ持って行きました。
この時点で、先発に持ってくるほどの選手を代える事に違和感を感じていたんですが、恐らくピッチャーの打順を減らすためなのだろう、と自分を納得させました。
結果、打順は

1 清水
2 久保(リリーフ)
3 ニ岡
4 小久保
5 阿部
6 仁志
7 江藤
8 矢野
9 川中


そして、9回裏(G1−2C)ノーアウトランナーなし
この回の先頭バッターは先程代打で投入された川中。
とりあえず出塁だな、と思ったところで堀内監督は代打で堀田を投入。
もう違和感バリバリです。
ココで代打を送るなら、先程鈴木を下げる必要は無いからです。

1 清水
2 鈴木
3 ニ岡
4 小久保
5 阿部
6 仁志
7 江藤
8 矢野
9 久保(リリーフ)→堀田(代打)

7回裏の攻撃終了時にすればよかったというわけです。
つまり、この時点で鈴木という足のある器用なバッターを無駄に一人減らしました。

現実に

1 清水
2 久保(リリーフ)
3 ニ岡
4 小久保
5 阿部
6 仁志
7 江藤
8 矢野
9 堀田(代打)

この様な打順になりました。
この後、代打堀田がヒット、続く清水が3塁へフィルダースチョイス
9回裏ノーアウト1、2塁というサヨナラの大チャンスを手に入れました。

ここで、堀内監督はピッチャーの久保に代わって代打原俊介を送ります。
2軍では結構なパンチ力を見せていますからそれなりに期待できるバッターです。


しかし、堀内采配の怪しさ第2弾です。
ここで、出された指示はバント。
結果、さほど器用ではないバッター、3バント失敗で三振に終わり、広島のエラーなどでチャンスを広げ、巨人に傾きかけていた流れも全部持っていかれてしまいます。
意外と野球というスポーツはその場の空気や流れといったものに影響されるスポーツです。
結果は言わずもがな、後続が倒れゲームセット。

最終的な打順は

1 清水
2 原(代打、3バント失敗)
3 ニ岡
4 小久保
5 阿部
6 仁志
7 江藤
8 矢野
9 堀田

でした。
もし、7回裏の攻撃終了時に自分の提案したような変え方をしていたならば、9回裏ノーアウト1,2塁。
意地でもランナーを一つずつ進塁させたい場面で

1 清水
2 鈴木(バッター)
3 ニ岡
4 小久保
5 阿部
6 仁志
7 江藤
8 矢野
9 堀田

となっていたので鈴木だったはずです。
鈴木は比較的器用なバッターなのでバントもある程度こなします。
そうすれば、9回裏ワンアウトランナー2、3塁の状態でクリンナップに繋げる事が出来、サヨナラのチャンスは大いに広がっていったことでしょう。


これは結果論ですし、必ずサヨナラ勝ちに繋がったといえるわけではありません。
ただ、堀内監督の采配が明らかにおかしかったという事を主張したいわけです。
代打の送り方がおかしいというわけではなく、選手の特徴を掴んだ采配、出来るだけ無駄を省く使い方、というものが全く感じられませんでした。
巨人がおかしくなったのはいつからか、それを限定するのは難しいですし、一概に堀内監督のせいだ、とも言えません。
ただ、現状を打破するために、若手起用や、高給取りを排除するのではなく、無駄なく適材適所な使い方をすることが最も重要なのではないのか、そう感じざるを得ない内容の試合だったと思います。